nyagokabu’s blog

自分語り

オケの編成

オケの管楽器は1st,2nd,3rd,4thと役割があり、和音形成のためにそれぞれが違う音を出したり、ユニゾンで歌ったりする。
そして基本は一人1パート。
音量が欲しい時や、ハードな曲で手伝いが欲しい時などはアシと呼ばれる人がついて必要な部分だけを吹いてみたりはするが、そんなにはない。


しかし、弦楽器は同じ音をみんなで弾いている。
バイオリンは1stと2ndに別れて指揮者を中心に舞台袖に向かってプルトを組む。

プルトは二人で一組。
客席側に座る人を表、舞台内側に座る人を裏と呼ぶ。
裏の人は譜めくりという重大な任務がある。
ちなみにプルトコンマス以外は上手い順に並ぶ訳ではない。


よく知られるコンマス、いわゆるコンサートマスターは一番指揮者の近くに座り弦楽器全体を引っ張っていく技術的にも人柄も問われる一番大切なポジションの人。

私の所属するオケのコンマスもそれは素晴らしい綺麗な音をだす。
私と同い年の彼は一体どういうバイオリンの教育を受けて来たのかと思うほど入団してすぐにコンマスの位置についた。

指揮者の言わんとすることを瞬時に汲み取り全体に指示をだす。
弓を全部使いきらないで、とか弾くようにとか。

おそらく彼はどこのオケでも認められる技術を持っているだろうと思う。

ところで、オケを観客席から見ると一番左の位置にポツンとバイオリンが一台椅子の上に置かれている。
あれは何か。

緊急時用のバイオリンだそうです。

もし演奏中に誰かの弦が切れてしまった時には後ろのプルトの人が自分の楽器を前の人に、さらに後ろの人が自分の楽器を前の人に、とリレー方式で渡していき、最後の列の人が椅子の上にある楽器を持って演奏する。
そんな連携プレイがあるとは知らなかった。

演奏中にもう一回誰かの弦が切れた場合はどうするか。
もう予備の楽器は無いので、一番後ろの人が自分の楽器を差し出す仕組みらしい。

管楽器にはない自己犠牲。

直接口をつける管楽器を演奏中に渡されても受け取れない。

同じオケ内でもいろんな事情があると少し知識が増えた。