ロングトーン
私の学生時代は今のようなネット社会ではなく、
情報は本当に少なかった。
本などは自宅近くの本屋さんにあるものが全て。
本がなければ知っている人から聞くしかない。
知っている人がいなければ、そこまで。
今から振り返れば不便だったと思うが当時はなんとも思わなかった。
しかし、これだけはちゃんとした情報をあの当時の顧問の先生に知って欲しかったのがロングトーン。
先生、ロングトーンって音伸ばし大会ではありませんよ。
みんなで一斉にB♭を出し、何故か時計を見つめる!
長ければ長いほどいいらしく、30秒過ぎたあたりから脱落者が出てくる。
一番長く伸ばした人が終わるとロングトーンはおしまい。
いやいや、本当にね、仕方ないかもだけど、ロングトーンはそれじゃない。
当時は外部から指導者がくるようなこともなく、顧問の先生たちは声楽やピアノ科卒業の方たちだから管楽器の基礎練習なんてそりゃ知らないよね。
でも、でも、なんか、知らないって強い!💦
あらゆるスケールを安定した音で伸ばしながらゆっくりとした拍数(8拍や12拍)で登って降りてくる。
すごくつまらない練習だけどとても大事。
私はBdurからスタートして終わったら次はCと一つずつ変えて行くのだが全部記憶していない、、、
といってスケールの教則本を出してくるのもめんどくさい。
じゃあどうするかと言えば頭の中の鍵盤に頼る。
それでも間違える。
私は音をイメージしなくてはいけない時に鍵盤で置き換えているので、トロンボーンの楽譜を見ながら指では鍵盤の位置確認。
これ、みんなはどうしてるんだろ。
話がずれたけど、今練習しているベートーベンの第9、ロングトーンが大事と改めて思った。
ロングトーンができてないとハイトーンが響かないし外す。
男声部とのユニゾンがきちんと歌えてない。