刺激
去年、長い間オケでトロンボーンを吹いていた方が退団した。
私が20代の頃に入団した時にほぼ同じタイミングで入団してきた人だった。
年齢も私とそんなに変わらない。
健康上の理由でもう舞台にあがることが難しくなってしまったのだ。
パートリーダーもやっていたその人が抜ける穴は大きいので急遽募集をかけた。
そして団員の息子さんが入ってきてくれた。
彼はまだ20歳。私の息子とほぼ同じ。
音大受験を一時期考えていたらしく、プロのレッスンもきっちり受けてきているのでとても上手い。
一気にパートの平均年齢が下がり、ゆるくやってきたパートに刺激が入った。
二十歳の彼は毎回きっちり練習してくる。
いや、当たり前といえば当たり前のことなのだが彼以外の3人(私も含む)は毎回ほぼ初見状態。
数えているうちに迷子になり落ちる。
初見は得意と思っていても変拍子に変わったり、どこかのパートの長いソロがあると実に数えにくい。
と、まあ色々言い訳するのだが、要はミニスコアをきっちり読みながら音源を確認し、自分の出番を確認すれば良いのだ。
彼はそれをちゃんとやってくる。
休んでいる人の代奏まで迷いなく音を出す。
ひたむきに取り組む彼の姿勢は見習わなければならない。
音源と合わせて確認はきつい。交響曲など1時間ぐらいある。一回確認して一時間。自分の出番を確認して一時間。合わせて吹いてみて一時間。
時間がない、、、
仕事から帰ってきてから楽器をふけるのはせいぜい30分から一時間だ。
うまく折り合いをつけて練習しよう。